和紙と人間の輪廻

「和紙」は神様からの預かりものだと感じるようになってきました。
和紙は「く」と言う言葉だけでは表現できない、何か技術以上の別の力に導かれて作らされているような気持ちになります。新しい生命を「生まされている」と言ったほうが良いのかもしれません。
漉き槽に向かって一心に和紙を漉いていると、そのリズミカルな「漉き波」の波動は、和紙が漉きあがる瞬間に「生命」を感じます。
薩摩伊作和紙創形は和紙の原料の楮の木を伊作の楮畑で栽培。鹿児島市西陵の工房でその樹皮を良質な木材の木灰で煮て紙料を作り、伝統的な技法と独自で開発した技法で和紙を作っています。
和紙は神様と先代からの預かりものと信じ、それをより進化させて、現代にも適応する和紙の良さを引き出すことを多くの人と共有できればと願っています。
「伊作和紙を復興する会」は2011年に伊作和紙の復活の展示会等を開催し、
2019年には「薩摩伊作和紙創形」に発展的に引き継がれました。

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テレビ放映された様子

薩摩伊作IZAKU和紙創形 工房紹介

薩摩伊作和紙創形は鹿児島市西陵の「西郷団地」にあります。
かつて西郷隆盛が狩猟で駆け回っていた丘陵地帯の中でも「西郷野屋敷跡」がある地域に薩摩伊作和紙創形はあります。

制作をご検討の方のためにギャラリーを併設し、ランプやタペストリーなどを展示いたしております。


和のギャラリー

洋のギャラリー

施工例

●鹿児島大学大学院理工学研究科(2022年4月施工)

学生のみなさんにお手伝いいただき、大型の和紙5枚を作成して納品しました。

●麺どころさつま(2021年5月施工)

●神バナナ(2020年5月施工)

神バナナのバナナ茎100%で3ヶ月試行錯誤を重ねて、大型ランプが完成しました。神バナナの社長様にご来店いただき納品しました。

●城山ホテル(2020年3月施工)

さつまの湯に一部納品しました。桜島の火山灰を使った和紙作品など納品予定です。
(新型コロナウイルス関連で納品時期は変更になっています)

●薩摩黒温泉 山華(2019年11月施工)

●がんこ庵

●西屋

●黒かつ亭

●指宿温泉 吟松

●さくらさくら温泉

伊作いざく和紙の歴史

日新公(島津忠良)が伊作郷の武士のために和紙づくりを創始したとされています。
元禄初年(1668)から薩摩藩はこの事業を保護政策として楮蔵という
原料貯蔵庫を創設し、御用紙を納めた残りに品位等級を定めて
一般庶民にも払い下げ世の便宜を図ったと記されています。
この頃から伊作和紙は世に知られ、昭和の初期まで伊作の地域住民その恩恵を受ける事になりました。

●その後、伊作では少人数ではありますが技術が受け継がれ、
近年では寺原一二氏と子息裕氏が最後の和紙製造職人として
操業をしていました。その後伊作和紙は途絶えてしまいました。

●しかしながら1990年代末に寺原裕氏から、薩摩伊作和紙創形の創始者 種子田に伊作和紙の紙すき技術が継承されました。
種子田は2006年に「伊作和紙を復興する会」を結成し、伊作和紙を復活させました。

●「伊作和紙を復興する会」は2011年に伊作和紙の復活の展示会等を開催し、 2019年には「薩摩伊作和紙創形」に引き継がれました。


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薩摩伊作IZAKU和紙創形

伊作和紙を復興する会の制作活動は現在薩摩伊作和紙創形(鹿児島市西陵)で行っています。

①和紙の紙料(原料)となる こうぞの植栽のこだわり

江戸時代創始され昭和50年代まで植えられていた和紙の原料である楮の木は、
現在でも日置市の各地で自然に戻り
野生化して何百年も自生しつづけています。

これらの楮の木を地域の「大切な素材」と考え、現状にあった状態で育成し
和紙の原料として活用しています。

② 和紙の紙料(原料)づくりのこだわり

薩摩伊作和紙創形では、一般的に行われている
ソーダ灰や苛性ソーダを使用した原料づくりは行っていません。

手間はかかりますが、昔から伊作和紙を作るときに用いられる
良質な木材から取れる木灰を利用して楮の皮を煮ます。
そのため薩摩伊作和紙創形の和紙は何年経っても変色しません。


①まず良質な木材から釜で木灰を作り


②その木灰からアルカリ液を抽出


③そのアルカリ液で楮の木の皮を煮ます


煮込みと打解の方法や時間を少しずつ変えて作った何種類もの楮の木の素材を生かした原料は、
種類別に作り置きして、和紙すきにそなえて貯蔵しておきます。

③ 和紙すきのこだわり

貯蔵している何種類もの紙料(原料)から和紙のデザインと加工方法を決め、
自然のままの楮の木の素材を生かし和紙を作ります。

まずは注文を受けた和紙サイズに合わせて「すげた」を作り
昔ながらの紙すきの技法「流しすき」をベースにして、新しい和紙アートの技法や
独自に考え出した方法など、あらゆる和紙すきの加工技法を駆使して
和紙に息吹を与えます。
和紙のサイズは56×97cmから150×270cmまで。
それ以上のサイズも対応いたします。

④ 薩摩伊作和紙創形 造形のこだわり

現代生活に和紙が利用されることは少なくなってまいりましたが、
和紙は工夫やアイディア次第で現代建築を彩る最上の造形となります。
薩摩伊作和紙創形は現代建築にも合う創形を提案し続けてまいります。



アクセス

●住所 【工房】鹿児島市西陵7丁目18番13号
【楮畑】鹿児島県日置市伊作など各地
●電話 099-281-4919
●オープン 不定期
※和紙活動のため外出していることが多いですので、
事前にメールまたはお電話をお願いします。
●駐車場 駐車場 3台可
●メール sakurajima@sakurajima.tv

注文方法

和紙作品はすべてオーダーメイドです。
ランプやタペストリーなどの作品は薩摩伊作和紙創形のギャラリーの現物や写真を見て、イメージを膨らませてご注文いただけます。
家屋用の中型作品や店舗用の大型作品は、お客様との打ち合わせや設置現場の確認を重ね最適の一品をご提案いたします。
お客様からの注文が確定後に制作に移ります。

価格帯の目安は1作品2万〜(税別)です。
ご予算が合わない時は、ご遠慮無くご予算をご提示ください。

お問い合わせはお電話またはメールでご連絡ください。
・電話番号:099-281-4919
・メール:sakurajima@sakurajima.tv

日置(伊作)工房の思い出 白蟻の被害により、薩摩伊作和紙創形(鹿児島市)で活動中です。

現在は白蟻の被害により、薩摩伊作和紙創形(鹿児島市)で活動中ですが
思い出深いすばらしい工房でしたので写真をここに残しております。

工房のあった日置市日吉は、鹿児島市の隣町、車で30分。
薩摩半島の真ん中からやや西側の吹上浜と
東側の山々に囲まれた海と山の自然がいっぱい残された地域でした。

和紙の原料の楮の木があちこちに残る集落は
日置市日吉でも東側の山あいの奥まったところにある
戸数10戸ほどの小さな集落でした。

ここに釜戸やいろりのある古い民家の提供を受け、1年半かけて手作りで改装しました。
馬小屋を紙すき場に、母屋は展示場に改築して伊作和紙の工房を2005年復興しました。
現在は薩摩伊作和紙創形で制作を続けられている心の原点になっています。


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思い出の伊作の古民家工房






伊作和紙の復活の展示会のチラシ
(2011年10月)

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新聞掲載(2011年10月)

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